特別審査員 全体講評comment
会田正裕/ プロカメラマン
日常のさり気ない独自の視点で撮影した写真が多く、みんなで見て楽しめるような素敵な作品が 多く応募されました、審査を楽しませていただいた事に感謝しております。
応募作品以外にも日常で撮られている八千代台の風景や営みを思う時、八千代台の時代は、ここ に暮らす人々が作り繋いでゆく幸せな瞬間の積み重ねであると実感します。
皆さんの美しい時を写した写真をもっと見てみたいですね。
岡田智秀/ 日本大学理工学部まちづくり工学科・教授
3年目を迎えましたが、今年は延べ78件と最多応募数となりました。
ここに、応募者の皆さま方に厚く御礼申し上げますとともに、主催者の皆さま方には日ごろの尽力に敬意を表したいと思います。
さて、今回の応募作品の特徴として、描写内容をざっくりながら分類したところ、最も多かった分類テーマは「夕景」(16件)であり、続いて「公園・緑地」(10件)、「青空・雲」(7件)、「商店街・店舗(外観)」「花」「京成線(駅舎内含む)」(各5件)、「エルム(外観)」「エルム(館内水槽)」「夜の町」(各4件)、「校庭」「店内」「朝日」(各3件)、「送電線」「解体工事中の自治会館」「諏訪神社」(2件)、「その他」(3件)となりました。
こうした分類が審査に影響することは一切ありませんが、八千代台地区の魅力的な地域資源を知るうえでこのような分類はたいへん役に立ちます。
そこで、上位の分類テーマに着目すると、夕景や青空・雲という空の広がりが魅力資源となっており、高層ビルに囲まれた大都会の中ではなかなか経験できない情景が八千代台地区の魅力として描写されています。
また、公園・緑地や花という“自然系”と商店街・店舗(外観)といった“町並み系”が同一順位となり、自然と町並みが共存する近郊都市としての豊かさを感じることもできます。
また、今年の出来事を象徴するものとして、解体工事中の自治会館や新たに誕生した八千代台東第二小学校跡地の「二マイル広場」などがありました。
八千代台地区の風景として変わらぬ魅力、変わりつつある魅力、それぞれを知りうる貴重なフォトコンテストだと思います。
来年度も引き続き八千代台のその時々の魅力をぜひ撮影写真にとどめていただきたいと思います。
次回も多数のご応募をお待ちしています!
最優秀賞Best Award
夕空リフレクション
- おなまえ
- えみっち@やっち応援隊日立支部
- 部門
- 一般の部
- 撮影場所
- 八千代台北10丁目、住んでるアパートの駐車場
- 撮影年月
- 2023年8月7日
- 写真の説明
- 私が住むアパートの駐車場で撮りました。雨が降ると大きな水たまりがしばらく残るんですが、その水たまりを利用して撮ったのがこの1枚です。引越してきて1年、八千代がさらに好きになりました。
優秀賞Excellence Award
子らを見守る大イチョウ
- おなまえ
- 高い橋
- 部門
- 一般の部
- 撮影場所
- 八千代台第一公園
- 撮影年月
- 2022年11月19日
- 写真の説明
- 八千代台第一公園には、大銀杏が何本もあります。この木々が、太く大きく育つまでの何十年間もずっと、公園で遊ぶ子供たちを見守ってきたのだろうと、公園の歴史を感じながら写真を撮りました。
審査員コメント
還暦間近の私が子供の頃には見守ってくれていた大イチョウ、写真に映る子供らに自分や我が子を投影して、作者と同じ心境にひたっています。美しい光がドラマを盛り上げてくれています。秋を感じさせる一枚で、大きなイチョウが子供を見守るというタイトルがまさにどの通りだなと感じる作品でした。このイチョウは、ここに植えられてから恐らく60年ほど経っているのではないでしょうか?私も子供の頃に見守られていました。不思議な空
- おなまえ
- あか
- 部門
- 子どもの部
- 撮影場所
- 八千代台駅
- 撮影年月
- 2023年6月16日
- 写真の説明
- 家に帰る途中、空がきれいだったので写真を撮りました
審査員コメント
駅前ロータリーの東西に設置された街灯の支柱が、駅と空を力強く指さしているようです。そ の先に広がる美しい空のグラデーション。夏至間近の遅い夕方にエルムの階段を降りながら、写 真に収めた様子に心が温まります。夕焼けによりグラデーションカラーに包まれる京成八千代台駅。京成八千代台駅の特徴の一つである大きく広がる夕焼け空と駅名が記されたプラットホームの看板によって、八千代台ならではの魅力が表現されていいます。晴れた夕方に見ることができる濃紺と鮮やかな橙色の融合を見せてもらいました。非常に色合いが綺麗です。
入賞Award
空が広くなった西口ロータリー
- おなまえ
- 佐々木秀一
- 部門
- 一般の部
- 撮影場所
- 八千代台駅西口ロータリー
- 撮影年月
- 2023年7月7日
- 写真の説明
- 八千代台駅西口ロータリーにある、C銀行のビルが取り壊された時、こんなに開放感があるんだと思い、見上げた空の広さを感じた瞬間です。
審査員コメント
八千代台駅誕生以来ずっと変わり続けてきた風景。絶景の歩道橋、盆踊りの記憶、ぽっかり空いた風景に様々な想いをのせて撮った一枚なのでしょう。家族で見れば話が尽きない一枚ですね。歩道橋・大きな木、ロータリー、解体された場所、西口のシンボルが、広がる青空と共に表現されていて、美しさと暖かさを感じました。KS29
- おなまえ
- あゆみん
- 部門
- 一般の部
- 撮影場所
- 八千代台駅
- 撮影年月
- 2023年6月16日
- 写真の説明
- 「KS29」
八千代台駅
京成線で8番目に乗降者数が多く、2021年度は37,994人
運転席のモニターには「八千代台」が表示されます。後ろから線路を見るのは大人でもワクワクします。
審査員コメント
八千代台駅の駅番号がKS29だと初めて意識しました、到着の雰囲気と重なりかっこいいタイトル ですね。八千代台の東西と時代の風景をワクワクするアングルで、動感をもって描いた素敵な作 品です。撮る場所、時間、色々な写真を見てきた中で、あー、これもあったか! と思わせられた一枚です。COSMOS
- おなまえ
- 森脇英輝
- 部門
- 一般の部
- 撮影場所
- 八千代台南2丁目
- 撮影年月
- 2022年11月7日
- 写真の説明
- ふと目に留まったのは、八千代台南の街区表示板の前で、美しく力強く咲くコスモス。趣味のフィルムカメラで撮影しました。
審査員コメント
宇宙(COSMOS)と八千代のさりげない風景をリンクさせ、街があり人が住むことの奇跡に想い をはせることができました。フィルム撮影のノスタルジックなトーンが視点と相まって素敵です ね。これからもフィルムで八千代を撮り続けて下さい。街の暮らしの中で、美しく咲くコスモスというヒトコマの風景に、ちょっとした幸せを感じることができる作品です!天国より叔父からのプレゼント
- おなまえ
- JUNKO
- 部門
- 一般の部
- 撮影場所
- 八千代台西の歩道橋
- 撮影年月
- 2022年12月15日
- 写真の説明
- 生前、とてもお世話になった叔父が、2022/12/15に 亡くなりました。葬儀に参加する為の準備で、足早に歩道橋を渡っていると、夕陽に染まったなんともキレイな富士山が見えました。
審査員コメント
西口の歩道橋は、八千代台在住の多くの人が知っている絶景ポイント。駅前の喧騒を空中散歩で 超えて横切れる気持ちのいい場所ですね。叔父さんの死に際し、悲しみにくれていた冬の夕暮 れ。叔父さんに頂いた素晴らしい景色を写真に残せてよかったですね。絶景ポイントに新たな思 いが増えました。悲しみと忙しない気持ちの中でも富士山の美しさを愛でる。 その感性に敬意を表します。未来
- おなまえ
- こた
- 部門
- 一般の部
- 撮影場所
- 八千代台東の歩道橋
- 撮影年月
- 2022年7月29日
- 写真の説明
- 夕方によく散歩をしていてその時に中学生の時に通っていた歩道橋で撮影しました。 空の写真を撮るのが好きでよく撮っているが1番お気に入りの写真です。
審査員コメント
手前から奥に向けて流れる電線によって視線の先が夕景に向かい、静止画でありながらも目線の動きを感じられた一枚であったために評価しました。跨線橋からの景色は私もお気に入りの場所です。高圧線の向かう美しい夕焼けのに、中学時代からの見てきた景色に未来へ続く時を感じたのでしょうか。八千代の東西と流れる時を空で感じられるなんて素敵ですね。早朝の諏訪神社境内
- おなまえ
- ABBA
- 部門
- 一般の部
- 撮影場所
- 諏訪神社
- 撮影年月
- 2023年8月25日
- 写真の説明
- ほぼ毎朝散歩する諏訪神社境内の朝日と清々しい空気感を撮りたいと思いました。逆光で上手く撮れず、最終的に露出オーバーで撮影しました。
審査員コメント
早朝の静寂な時間帯が諏訪神社の荘厳さを高めているとともに、水平に広がる参道と垂直に伸びる木々により、水平性と垂直性のパラレリズムが構図の美しさを作り出している作品。光があふれている諏訪神社の美しい風景に、見惚れてしまいました。バトンタッチ
- おなまえ
- HeroTodos
- 部門
- 一般の部
- 撮影場所
- 八千代台西口駅前
- 撮影年月
- 2023年5月9日
- 写真の説明
- 八千代台自治会の活動を支えた自治会館が解体された。見慣れた風景の変化は寂しいが、次代の風景も楽しみである。
審査員コメント
地域のみんながお世話になった「八千代台自治会館」ですが、本年をもって現在の会館が取り壊される瞬間を描写した時宜を得た作品。 自治会創立50周年の記念碑を同時に撮影したことで自治会館の存在意義が強調されています。記念碑と共に移されているまさに「バトンタッチ」の風景に、様々な想いを感じます。街の過去と未来を両方とも感じられる作品です。1本のプラタナス
- おなまえ
- ギバちゃん
- 部門
- 一般の部
- 撮影場所
- 八千代台第2公園
- 撮影年月
- 2023年8月26日
- 写真の説明
- 第2公園の1本のプラタナス。青空にそびえてます。冬は枯木となって星をかざります!
審査員コメント
撮影者のギバちゃんさんは、この公園をいつも横切っているのでしょうか、冬に木の下から見上げる星空や夏には木陰に子どもたちが遊ぶ様子まで伝わってきます。このプラタナスは私も八千代台の”気になる木”の優勝候補です。一本のプラタナスというタイトル通り、画面いっぱいに捉えたアングルが心地よいですね。真っ青な大きな空に、さらに大きく見える大木が美しい!サンライズモーニングライナー
- おなまえ
- こんちゃん
- 部門
- 一般の部
- 撮影場所
- 八千代台北15丁目路地
- 撮影年月
- 2023年7月30日
- 写真の説明
- この時期のモーニングライナーは丁度日の出と時間が重なり、日の出の中から八千代台へ向かってくるモーニングライナーを撮影しました。完全な逆光の中を未来へ突き進んでくるイメージを持ちました。
審査員コメント
朝日に染まる八千代台地区を走り抜ける「モーニングライナー」。この鉄道名を象徴づける日の出のモーニングタイムを美しくとらえた作品。八千代台の入口で太陽を背負ったライナーを迎え撃つというコンセプトが面白く感じました。
審査員コメント